3/20 (Day 217) Lapland 2

〜長い長い旅路の末に〜

今日は今までのどの旅行よりも長い時間移動していました。昨日の記事にも書いた通り、寝台電車でこの前にも行ったウメオに向かったのですが、これが非常に快適でした。ちゃんとベッドがついていてぐっすり眠ることができました。

 

朝起きて支度をしているとアナウンスで1時間の遅延のせいでウメオでの乗り換えが間に合わないという事実が発覚しました。かなりの北に行くので電車もそこまで多くなく、今日辿り着けるかも怪しかったのですが、一旦ウメオのショッピングモールで時間を潰すことにしました。

 

北の日の出はいつでも壮大です。

4時間ほど待った結果、やっと次の乗り換え地であるボーデン行く電車に乗ることができました。この電車が意外と綺麗かつ設備が充実していてかなり快適に過ごすことができました。この電車の中でDisney+でハイスクールミュージカルを見ました。全移動時間だけでかなりの数の映画を見ることができました笑

 

予定より5時間遅れましたが、乗り換え地のボーデンに到着しました。少し町の様子を見てみたかったですが、乗り換えの電車が着いた5分後に出発するとのことだったのでほとんど何もせずに出発することになってしまいました。

 

ボーデンから最終目的地のキルナまで電車で3時間ほどかかりました。着く頃にはもう夜の8時で25時間の大移動でした。電車の遅延のせいで遅くなったとはいえ、乗った全ての電車が快適だったのでそこまで苦ではありませんでした。

 

キルナ駅の周辺には何もありませんでした笑

もうすっかり夜で今日は何もすることができないので泊まるAirbnbまで行きました。バスで行こうとしたのですが、次のバスまで30分あったので歩くことにしました。ここにはもはや交通機関という概念が存在するのかも怪しかったです。

 

北極圏の割にそこまで寒くなく、ヨーテボリと同じような服装でも過ごせる程度でした。ただ、雪と氷が多く残っていてしっかりと雪国の様相を呈していました。

 

友だちが買い込んできた具材でカレーを作り、自分ともう1人の友だちで周辺を散策してオーロラが見えそうな場所を探しに行くことにしました。今日のキルナの天気は予報と違い、雲が少なく、かなり期待値が高かったです。

 

友だちと空を見ているとオーロラを見たいという欲望で空が何故か緑に見えていました。幻想に惑わされずに探そうと友だちと話していたところなんと正面に緑の光が浮かび上がってきました。ここに来てとうとうオーロラを目にすることができました。

 

事前に色々な友だちからオーロラは肉眼ではほとんど見えないと聞いていたのですが、今回ははっきりと目にすることができました。友だちと大興奮で写真を撮りまくりました。カレーを作ってくれていた友だちに急いで連絡をすると幸いなことに彼も宿を出てすぐ目にすることができたようです。

 

ついに見ることができたオーロラ。幻想的というのはこのためにある言葉だと思いました。

つながって壮大にカーテン状になるオーロラを三人で眺めているとだんだん色が薄くなって最後には肉眼では見えなくなってしまいました。40分ほど外でオーロラ鑑賞をした後に大大大満足して部屋に戻りました。

 

みんなでカレーを食べながらオーロラの壮大さを語り合い、部屋でゆっくりしました。外の雪で冷やしていたビールを飲んでいつものように食卓で話しながら過ごしました。

 

自然の中で食べる温かいカレーは小学校の林間学校なさがらの美味しさでした。

ついにオーロラを見ることができて留学中の大きな目的の一つを達成することができました。この感動は本当に一生ものだなとしみじみ思います。明日は事前に見つけていたキルナのハイキング場と夜にアビスコという隣の町の国立公園にオーロラハンティングをしに行きます。幸先が良すぎるラップランド旅行がさらに楽しくなりますように。それでは、また。